★Angel Book

運命と愛で結ばれたかぞくのはなし。

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勝手に開けられた「首の穴」

まるたんの退院が決まった日、つまり退院の前夜です。
その時、私とIちゃんの心(正しくは脳ですね)が病んでしまったのかもしれません。
異常な高揚感は、ナチュラルハイといえるようなものでした。
でも、もちろん「良い興奮状態」では決してありません。
無意識にエンドルフィンを大量に分泌させ、精神的な苦痛を意識の外へと
追い出すことによって、突然の過剰なスポーツにも疲れを感じる隙を与えない…。
そんな強引な、ちからワザ的な高揚感でした。
激しいキックの連打で知らずに股関節を傷めた私は、
翌々日には立ち上がれないほどの痛みに襲われました。

まるたんを迎えに行った朝は、とても気持ちよく晴れていました。
Iちゃんと一緒に出かける準備をして、歩いて病院に向かいました。
帰りはまるたんも一緒。
ゆっくり休ませてあげようね。
そんなことを話しながら、穏やかな秋の陽射しの中を歩きました。
でも、気持ちは穏やかでものんびりしてもいなかったのです。
私は戦場に向かうように緊張していました。
絶対に負けられない…なぜかそんな気持ちでずんずん歩きました。
ちょうど病院の裏側に出る道が、私たちの通院路でした。
何度も通った、見慣れた病院の看板が見えてきます。
手前の駐車場には、院長の高級外車が三台停まっていました。
建物の上の方を見ると、三階の窓際に置かれた大小のケージの一番端に、
薄茶色い犬が見えました。その他はほとんど空っぽでした。
正面に回り、玄関から入ります。
受付には誰もおらず、中から院長が出てきました。
その時に交わした会話は、あまり憶えていません。
昨日までと同じ、処置室に入って左側の、手前から二番目の上段。
まるたんがいるところ。
ほんの2、3歩の距離なのに、小走りでまるたんのところに行きました。
「まるたん、まるたん」
「おうちに帰ろうね」
ケージの前に立って声をかけました。
まるたんは昨夜と違って、もう立ち上がってきてはくれませんでした。
可愛い顔をゆっくりと持ち上げて、小さい声で鳴くだけです。
美しいグリーンの瞳は少しも曇らず、私とIちゃんを見つめていました。
『もう立てないんだ』
口から出そうになった言葉を、ぐっと抑えました。
声に出して言わなければ、本当のことではなくなるような気がしたからです。
でも、現実は変わりません。
時間も戻りません。
ケージの奥の方でじっとうずくまっているまるたんは、今にも消えてしまいそうでした。
「食事がとれないとどんどん弱ってしまうので、ここにチューブをつけました」
院長がケージを開け、まるたんの身体を入口のほうまで引きずってきました。
私たちは、何がどうなっているのかすぐには理解できませんでした。
院長が言った言葉の意味は、
『ごはんを食べられないこの猫の体力が落ちてしまうので、喉の横に穴を開けて
食道に直接カテーテルを挿入するという手術をしました』
ということでした。
正面から見た時にはわからなかったのですが、近くにきたまるたんの首には、
透明なプラスチックでできたゼンマイのような形のものがあり、その周囲には
絆創膏が貼られていました。
ゆうべ私たちが帰った後なのか、それとも今朝早くだったのか、確認する気も
おきませんでしたが、まるたんは勝手に手術をされていたのです。
ご飯が食べられなくて体力が落ちているのに、
腫瘍の手術の後で痛みもあるのに、
そして、「覚悟しなければならない」ほどの状態であるはずなのに…
なぜ、こんな手術が必要だったのでしょうか?
それは、いまでもわかりません。
この先もずっと、わかることはありません。
私たちは、目の前のまるたんの姿がただ痛ましくて、かわいそうで、
胸が張り裂けそうでした。
その場で院長に少しでも何か問い質したりしたら、きっとそのまま
絶叫しながら狂ってしまう…。
そんな予感があり、くらくらしそうになりながら黙ってまるたんの背中をさすりました。


つぎの記事はこちらです→

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[ 2009/10/31 01:03 ] ★まるたん | TB(-) | CM(6)
さのパパ、さのママ 銀蔵より
さのパパ、さのママ、そういう気持ち、俺にもなんとなくわかるよ。

大好きですごくだいじで、可愛がってて頼ってて……
すべてがあったんだよね、さのすけくんの中には。
だからそれを失くして、ただ「悲しい」とか「寂しい」とかじゃなくて、
もっとすごくどんな言葉でも伝えられないくらいなんだっていうのは、
俺にもわかるの。

まるたんのこと書く時、Sも泣きながらだったりするよ。
でも、さのパパも頑張って読んでくれてると思うから、伝えたいことを
最後まで書こうと思ってるみたい。

さのすけくんも、とっても素敵な家族と暮らしてたんだよね。
泣いてもいいよ。さのママも、泣いてもいいから。
ちゃんと楽しかったこともいっぱい思い出して、さのすけくんに笑顔を
見せてあげてね。

いつもありがとう☆彡
ぎんっ!
[ 2009/11/07 01:11 ] [ 編集 ]
こんにちは☆

いつもまるたんの記事を読むと、さのすけのことが鮮明に蘇ってきて涙が止まりません。

さのママは今でもあの頃のさのすけのブログを読み返すことさえ出来ずにいます。

ブログに書いたのはほんの一部で私たちも様々な思いをしました。

でも辛い思いも一緒に共有するのが家族。
愛情が深い分とても過酷なことではありますが、
あらためて思うことはまるたんは素敵なおうちで暮らしていたんだなって。

想い出すだけでも辛いとは思いますが、まるたんが生きた証として、私も最後まで頑張って見届けたいと思っています。
頑張って下さい。

[ 2009/11/05 13:01 ] [ 編集 ]
そらまめさん ヒトSです
フリマお疲れさまでしたv-344
1日の東京は、もう本当に夏のように暑かったんですが、そちらは荒天で冷え込む…
という予報を聞いて心配でした。
でも、イベント自体は賑わったようですね。よかったです。

いつもまるたんにコメントをありがとうございます。
まるたんがいなくなってから何年も経っていますが、こうして温かいみなさんに
知ってもらうことができて、まるたんは当時よりも幸せかな…と思います。
病気に罹ってから死んでしまうまでの経過を記していくわけですが、
昨日のことのように生々しく甦ってきています。
もうすこしお付き合いくださいね。
[ 2009/11/02 23:55 ] [ 編集 ]
しゅりっちさん ヒトSです

いつもありがとうございます。
正直なところ、銀蔵とカヲルちゃんの楽しい写真を出している記事の合い間に、
ぽつぽつとまるたんのことを書かせてもらうのは、いつも来て下さる方たちにとって、
どうなのかなぁ、と思ったりもしています。
まるたんが病気になって死んでしまうまでのことを、憶えているかぎり
正確に詳しく綴ろうと思ったので、書きはじめの頃よりも内容はだんだん厳しいものに
なってきています。
でも、みなさんそれぞれのお家で、大切な家族として暮らしているたくさんのねこちゃんたちに
その一生を幸せにまっとうしてほしいと思うと、やはり濁したり隠したりせず、
正直にあったことを書いたほうがよい、と思いました。

「全部完読させて頂く…」
というメッセージ、ありがとうございます。
いつも元気をくれるしゅりっちさんにそう言っていただくと心強いです。
私も書きながら思い出して泣いてしまうこともあります。
ブロ友さんと『一緒に泣いたり笑ったり』しながら、いま元気で一緒にいてくれる子たちを
めいっぱい愛してあげたい。
みなさんにもそうしてほしいという願いをこめて書きますね。

[ 2009/11/02 23:40 ] [ 編集 ]
こんばんは。
勝手にですかっ!
それはひどいですね・・・
痛々しいまるたんを見るのは辛かったでしょうね。
前回のまるたんの記事も読ませていただきましたが
ほんとに辛いです。
ブログに思いっきりぶつけてください。
それで気持ちの整理がつくなら
いいことだと思いますよ。
[ 2009/10/31 20:05 ] [ 編集 ]
ん~。。。お気持ち、凄くお察しします。
お辛かったと思います、その姿を見た時の気持ち。

正直言うと、「あ、出来れば確認して欲しかった」って気持ちもありますが、
もしかしたら、私だってシュリのそんな姿を見たら、ちょっとでも言葉をクチにしたらどうなってたか分からないから、

やっぱり私でもそうなるかもなぁ…って、思いました…
こうして誰かの日常や出来事に対して、
出来れば共感する意見の方が、書き手さんとしても
素直に受け入れ易いですものね。
昔の私だったら、「もっと聞いたったら良かったのにー!」とかって、すぐ思った事を発してたけど、

だいぶ大人にもなって、出来るだけ、相手の気持ちを汲み取ったり、自分に置き換えて考えたり喋ったり…
同じ「大事な命」や「大事なブログ」を持ってる者同士、顔は合わさずとも、分かり合いたいですよね…

どんどん切なくなる「まるたん」ちゃんの日記ではあるけど、私も目を反らさずに、全部完読させて頂くつもりです。

本当は書いてる I さんが一番辛いでしょうが、I さんだって目を反らす訳には行かないとても大事な過去ですものね。
ブロ友です、一緒に泣いたり笑ったりしましょうi-228
[ 2009/10/31 12:09 ] [ 編集 ]
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Angel Book かぞく紹介

ぞうくん

銀蔵
Ginzo
2005年10月2日生まれ  ♂ 6.1kg
呼び名:ぞうくん、ぎんたん、他色々
頭が良く、感情豊かな甘えんぼ・さみしがり。
とにかく「いい銀」!


カヲルさま

カヲル
Quaol
2005年10月2日生まれ  ♀ 3.2kg
呼び名:ぼうちゃん、カヲルさま、他色々
猫の魅力に溢れた永遠の子猫。とても賢い。
脅威の運動神経で、毛質ふわふわ


なおちゃんのブログ「ポロ伝」へGO!

なおちゃん
12月14日生まれ  ♂ 50g
おいしいもの大好きで、みんなの幸せを願うやさしい子。
奇跡のプリティマイナン。銀蔵とカヲルの兄


「ポロ伝」にはぼくもたまに出ますよ。

みづきくん
5月15日生まれ  ♂ 112g
やさしい、おっとり、天然のミズゴロウ。
銀蔵とカヲルの兄。



アイ@POKEMON
11月1日生まれ  ♀
画像配置担当。ポケモンLOVE。


ヒトS
1月20日生まれ  ♀
記事文章担当。チョコレートとねこがだいすき。


ともだち
「銀と桜」に飛ぶよ~

銀ちゃん
2007年5月12日生まれ  ♂ 6.0kg?
「銀と桜」の銀ちゃん
銀蔵のベストフレンド! 西の王子。
ブログ開設時から応援チュウ!



「銀diary」に飛ぶよ~

銀ちゃん
2011年4月5日生まれ  ♂ 6.5kg
「銀diary」の銀ちゃん
我が家と同じく、里親募集掲示板からの運命的な出会い!
すくすく育って大きい銀ちゃん。
(写真は子猫時代です)



「さくたろぐ」に飛ぶよ~

さくたろう
2009年12月9日生まれ  ♂ 5.1kg
「さくたろぐ」のさくたろうくん
甘えんぼ王子。心臓の病気と闘い、
2014年8月26日に天国へ。


「さのすけのロックンロールハイスクール」に飛ぶよ~

さのすけくん
2009年4月8日天国へ。 ♂ ?kg
大阪府枚方市出身のさのすけ選手
所属:DMF/しましま団



「らぷそでぃ」に飛ぶよ~

ジョジョくん
2002年5月6日生まれ。 ♂ 4.8kg
そばかすクルルさん家のジョーさん
おやつとアニメと清志郎が大好きなクルルさんと
ジョーさんのほんわかやさしい日々をお届け!


「Pudding a la mode(プリン・ア・ラ・モード)」に飛ぶよ~

プリンちゃん
2011年6月15日生まれ。 ♂ ?kg
にゃんこの母ちゃん家のプリンちゃん
ひょうきんな母ちゃん中心、そしてプリン・芽生。



「そらの虹色おさんぽ写真」に飛ぶよ~

そらまめニャンズ
2005年7月20日生まれ  ♂ kg?
代表:そらまめくん(左)とうずらくん(右)
透明感のあるきれいな写真とほんわか個性的な猫たちの日常「そらの虹色おさんぽ写真」は
毎週月水木更新☆



「しゅりっち THE GOGO」に飛ぶよ~

Shuriくん
2005年7月18日生まれ  ♂ 4.0kg前後
元気いっぱい♪しゅりっちさん家のチンチラシルバーShuri君
しゅりっちさんとの出会いはガンダムの記事!



「I LOVE SORA☆」に飛ぶよ~

空にゃん
2005年4月18日生まれ  ♂ ★kg
おっとり、やさしい、かわいい男の子の空くん。
空にゃんと似た雰囲気のステキなsoramamaちゃん。
すこし銀蔵似&ふたりの実家・水戸つながりで出会いました。



「タケシ」のカテゴリへ

タケシ
2007年6月30日生まれ  ♂ 5.3kg
ブログをやっていない、Shizukaちゃんのタケシくん
Shizukaちゃんとは離れて暮らしてるの。
早くまた会えるといいね!



「銀と桜」に飛ぶよ~

桜ちゃん
2007年12月15日生まれ  ♀ 2.8kg?
「銀と桜」の桜ちゃん。愛称サクちゃん
表情豊かでかぞくを癒すかわいい女の子
おもちゃと遊びがだーいすき♪




はるちゃん
?生まれ  ♀ ?kg
ブログをやっていない、みつひろさん家の温ちゃん
ノラ出身、左目がくもっていて今もよく見えないけど、かわいく元気!





りんごちゃん
2003年12月8日生まれ  ♀ 5.3kg
アイのパソコンの先生のおうちの長女(こうめちゃんとは実のきょうだい)
とっても怖がりで、玄関のチャイムが鳴っただけで隠れちゃう




こうめちゃん
2005年4月20日生まれ  ♀ 3.4kg
アイのパソコンの先生のおうちの次女・こうめちゃん
とってもかわいく、天真爛漫なお嬢。Sとアイは、生後2ヶ月頃に会ったきり。


もらったもの
◆Atelie *Soraniji Sanpo*


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